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開催・報告・お知らせ
三重県からのバトンタッチ(令和4年度中部圏支部臨床一般部門研修会に参加して)
2023.02.12
富山県臨床一般部門部門長
富山市医師会健康管理センター 内山 真由美
冬の青空。大きな窓から見える立山連峰の峰は白く縁取られ、晴天の青をより際立たせている。
雪のない富山の街並みとのコントラストがいっそう美しく映える。絶景の写真スポットに感嘆の声さえ聞こえる。時は無情だ。司会者の時間を告げる声は席へと着かせる。研修会へと誘われる受講者や講師の後ろ髪を引くその光景は、富山県人である私を少々誇らしく思わせる。あれから、7年が経とうとしている。実務委員として側面からのサポートで参加していた司会者は今、富山県臨床一般部門部門長として就任している。思いもしなかった現実に不思議な気持ちがしている。
今年度、令和5年1月7日に三重県で開催された『令和4年度中部圏支部臨床一般部門研修会』に座長として迎え入れて頂き、来年度、富山県で開催される『令和5年度中部圏支部臨床一般部門研修会』のバトンを受け取りに行った。7年前、現地開催が当たり前だったころと比較すると、Web開催のみの研修会は何だか静かだ。コロナ禍から急速に発展したWebは、画面向こう側の受講者の顔が見えず、美しい景色を称賛する声も聞こえない。万全を期して準備をした裏方仕事の苦労が画面を通して見えてこないのが寂しい気もする。だが、受講者に見えない、画面こちら側の開催現場は違っていた。いつのときも学びたい・学ばせたいと熱く語る講師の熱量は、コロナ禍前以上にWeb画面には映らない熱量が増していた。学びの欲は止まらない。ここ2~3年、画面からしか得られない学びに危機感を募らせる。現場開催の魅力を語り、それを実行させようという意欲を掻き立てる勢いがある。そろそろ研修会の体制も多様化に向けて発信するときなのかもしれない。
来年度は富山県が主催県となる。スタートはきられた。富山県の部門員や中部圏支部会の部門長並びに各県の部門長とともに充実した研修会を開催するべく思考を凝らしたい。環境を入念に整え、我々のできうることを精一杯やりつくす姿勢で迎える。成長をするためのステップアップ、楽しみだ。そして、富山県の臨床検査技師はスキルアップを止めることがないと信じ前進して行こう。
2023.1.12