-
トップ > 報告・お知らせ > お知らせ > 令和4年度富山県合同輸血療法委員会に参加して
開催・報告・お知らせ
令和4年度富山県合同輸血療法委員会に参加して
2023.01.16
富山赤十字病院 検査部 高木美希男
令和4年11月10日、富山県民会館にて富山県合同輸血療法委員会が開催されました。今回は現地とZoomによるハイブリッド開催となり、私はZoomで参加させていただきました。
施設で経験した困った事例についての報告では、事例とその対応の他、輸血療法委員会からのコメントを詳細に説明していただきました。自施設でも経験した事例や、今後遭遇すると思われる症例もありとても勉強になりました。
事務局からは厚生労働省委託事業である『令和3年度血液製剤使用実態調査』として令和3年度の富山県の血液製剤供給単位数の報告に始まり、使用総単位数及び廃棄単位数、廃棄率の割合を全国の割合と比較して示されました。毎月、自施設での廃棄率が気になるところではあるのですが、このように富山県や全国平均を示していただくことで目安となり、とても参考となりました。
特別講演では『コロナ禍におけるI&A視察-北陸支部によるハイブリッド視察の試み-』について富山大学附属病院 血液内科 和田暁法先生によるご講演がありました。輸血機能評価認定(I&A)とは医療機関における安全な輸血のために適切な管理が行われているかの評価であり、医療機関にとって重要な機能評価であることがわかりました。コロナの影響によってI&Aも視察停止となる中で、訪問視察の代わりとなるリモート視察についてご説明いただき、視察員や事務局の方々の苦労や工夫によってI&Aが行われていることがよくわかりました。病院機能評価解説集においてもI&Aが記載されるなど、輸血医療において今後さらに重要となると考えられ、輸血検査に携わる者としてとても良い機会を与えていただいたと感じています。