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開催・報告・お知らせ
令和5年度富山県ニューリーダー育成研修会に参加して
2024.03.08
厚生連高岡病院 高田 真帆
2月17日、富山県民共生センターサンフォルテにて開催された令和5年度富山県ニューリーダー育成研修会に参加させていただきました。新型コロナウイルス感染症の影響により久しぶりの開催となりましたが、各施設より25名の参加がありました。
はじめに、宮島 喜文会長によるリーダーに不可欠な知識の習得についてのビデオ講義を聴講しました。リーダーに求められる要素がいくつか挙げられるなかで、「リーダーは気づかれないほうが良い」という言葉が印象に残りました。「リーダー」という言葉を思い浮かべると、先頭に立ってぐいぐい引っ張るイメージがありますが、たしかにさりげなく導けるリーダーも理想的なリーダーであると再認識しました。
次に、日臨技 益田 泰蔵常務理事より、昨今の日本の政府予算、人口の変化と今後の予想、臨床検査技師会の活動などについて講義していただきました。意識していないと普段あまり触れることのない内容のお話も多くありましたが、このような話題にも関心を持ち、視野を広くしてあらゆる観点から物事を考える必要があると感じました。
最後に、富臨技ニューリーダー中川技師のご指導のもと、ステップ表を用いたグループ演習を行いました。「技師会活動に参加しやすくするためには」というテーマを設定し、5つのグループに分かれて話し合いを行いました。はじめに、現状を把握するため、技師会活動に参加しにくい理由や問題点をなぜなぜ分析で考えてみました。私たちのグループでは、「技師会活動にどのようなものがあるのか知らない」、「休日や勤務時間外の活動が多く、時間の確保が難しい」、「知り合いがいないため、技師会活動に参加するきっかけが少ない」などが問題点として挙げられました。また、同時にどのような技師会活動であれば参加しやすいかを考え、「どの部門・経験年数であっても参加できるような部門横断的な研修会があれば参加しやすいのではないか」という意見もありました。それらをもとに目標と達成時のイメージを掲げて、具体的な行動ステップを一つずつ構築してみました。はじめはなかなか進みませんでしたが、ファシリテーターの方々にご指導いただき、最終的にはグループとして一つの考えをまとめることができました。最後には代表グループによる発表も行われ、他のグループが考えた自分たちとは異なる新しい視点からの発表を聞くことができ、そういう発想があったかと、会場も大変盛り上がりました。
私自身もこれまで技師会についてあまりよくわかっておらず、技師会活動にも積極的に参加できていませんでしたが、今回の研修会を通して技師会について興味を持ち、臨床検査技師の今後や、組織のなかでの指導力について考えるきっかけとなりました。今回の研修会を機会に、少しずつでも今後の臨床検査技師会を盛り上げていく仲間の一員となれるよう努めていきたいと思います。