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開催・報告・お知らせ
令和5年度第2回生物化学分析部門研修会に参加して
2023.09.22
金沢医科大学氷見市民病院 中央臨床検査部 古川 夏美
令和5年9月9日(土)13:30~15:00 真生会富山病院5階大講堂にて開催されました研修会に参加させて頂きました。
内容は、
1、 緊急時に必要な基礎知識『血ガス解析の裏ワザ』~難しいことは考えない!~
講師:真生会富山病院 麻酔科医 原田 樹先生
2、生化学データートラブル事例集~事例と対処について~
講師:(株)シノテスト講師
でした。
血液ガス検査は、すぐに検査結果がでる検査で、情報量が多いので緊急の現場では多用されています。他の検査とセットで依頼されている事も多く、検査後すぐに他検査に取り掛かったり、迅速に結果を報告する事を優先してしまったりで、異常値があっても、それ以上の解釈をせずに報告して終わってしまっている事が多々あります。血ガス結果は、酸塩基・酸素化・電解質と分けて考え、酸塩基に必要な値はpH・pCO2・HCO3の3項目で、図を使用して評価する方法を実際の症例を用いて解かりやすく教えて頂きました。
生化学データートラブルでは、ラテックス・遠心分離不十分・M蛋白血症・マクロCK血症・薬剤などによる事例や対処法を教えて頂きました。
検査の速度や正確性に囚われるあまり理解が疎かにならないよう、日々の業務に努めていきたいと思います。