一般社団法人富山県臨床検査技師会

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開催・報告・お知らせ

富山県-第3回タスクシフト/シェアに関する厚生労働大臣指定講習会に参加しました!

2023.03.15

                     黒部市民病院 臨床検査科 杉本果林

 令和5年2月12日、第3回タスクシフト/シェアに関する厚生労働大臣指定講習会(実技)が富山大学五福キャンパスにて開催されました。2月真冬の開催という事で、下手すると大雪の中、遅刻厳禁のプレッシャーに縛られながら必死に会場に向かうことになるのではないか?!と心配していましたが、運よく当日は青空が広がり、とても良いお天気でした。

 本題に入ります。今回の参加にあたり、私なりに感じたことを自由に書いてみます。参加人数は60人で、20人ずつ3つのグループに分かれて実習します。「人体に見立てた良く出来た実習用資材」を使って模擬的に実技を行います。

 

コンテンツ1:静脈路確保、造影剤注入、成分採血

 採血練習用の腕(血管)を使って、造影剤注入等の手順を学びます。留置針や三方活栓、ビデオ講習などで見て学んでいるはずなのに、、、なんだかんだ言ってやっぱり理解できていないものです…。だけど、ビックリ!実際に現物を触ってみると、構造や取り扱い方が本当によく理解できます!

 

コンテンツ2:持続皮下グルコース検査、カニューレの吸引喀痰検査

 グルコース検査は受講者から代表2名を選出して、リブレという機器を用いて実習します。代表2名以外は見学のみなので、「我こそは!」という方はぜひ立候補をお勧めします。

 コンテンツ2で印象深かったのは、喀痰吸引検査の講師の先生(看護師さん)の鮮やかな手さばきです。右手と左手それぞれ異なる動作でカテーテルを扱い、処置を進めます。汚染を広げないように配慮しながら、上手に左手を使います。素晴らしい手さばきに見とれて私も真似してやってみましたが、む・む・むずかしい…。これはある種の職人技です!

 

コンテンツ3:直腸肛門検査、消化管内視鏡検査、誘発電位検査

 消化管内視鏡検査は、4人グループで「①ドクター役、②検査技師役、③胃袋役、④見守り指摘役」に役割分担して実習します。生検鉗子の取り扱い方、胃粘膜の摘まみ方、検体採取後のホルマリン固定の仕方など、講師の先生(外科医)から詳しく丁寧に教わりました。生検鉗子を扱う時は、5本の指をうまく使うのがコツだそうです!

 直腸肛門検査については、、、用意された実習用資材がとても良く出来た構造で、、、言葉では説明しがたいので、手技講習で実際に体感して理解を深めてください!!

  一日みっちりの講習会はかなりハードですが、無事受講完了すると大きな充実感が得られます。私自身は新しい事をたくさん学ぶことができて、とても楽しかったです。

 講習会開催にあたり、丁寧に講義してくださった講師の先生方、会場設営や資材準備・片付けなど色々お世話してくださった実務委員の皆さま、本当にありがとうございました。

※写真の掲載を希望されない方は富山県臨床検査技師会(tamt@jasmine.ocn.ne.jp)までご連絡ください。